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ジオサプライ合同会社
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Q1
質問 セメントを使用しない土舗装固化材「ジオベスト」とは、どういうものを使っているのですか?
A1
回答 セメント系は強アルカリ性なので、生態系を壊します。生き物にやさしくありません。また、六価クロムを溶出した事例もありますので、固化材の主成分に、酸化マグネシウムを使用しています。
Q2
質問 酸化マグネシウムとは?
A2
回答 小学校の授業でも化学実験を行っていますが、マグネシウムを燃やすと、酸化マグネシウムになります。大腸検査の下剤や肥料、ガラスの原料として使用されています。
Q3
質問 マグネシウムとは?
A3
回答 私たちの体にとって欠かせないリボソームの構造維持やたんぱく質の合成、その他エネルギー代謝に関する生体機能に必須な元素です。よって、マグネシウムの欠乏は血液性疾患などの原因のひとつと考えられています。最近では、ミネラル成分のひとつとしてサプリメントや清涼飲料水などに添加されることが多くなってきています。豆腐を作るときの凝固剤である「にがり」も、主成分はマグネシウム塩です。
Q4
質問 環境配慮型固化材とは?
A4
回答 セメントを材料とした固化材は、壊すと建設廃材になりますが、ジオベストは、金槌でたたいて土に戻すことができます。その土に肥料を加えると畑にできるからです。
もう1つ大事なことは、ジオベストは、現場にあるほとんどの土と混ぜて固めることができます。つまり、残土のリサイクルが可能だということです。ほかの土系舗装の固化材は、重金属類の溶出の恐れなどから、限定された土にしか使えない場合が多いのです。
また、特に環境保護のために、「他の土を持ち込むこまない。持ち出さない。」をテーマに、厳格な環境保護政策がとられている世界遺産の小笠原諸島のような場所では、生物多様性の観点から生態系を崩さないように、現地の土と固められるジオベストが選ばれています。
Q5
質問 どうして土と混ぜると固まるのですか?
A5
回答 ジオベストは、土壌と混ざると土壌中の水分と結合(水和反応)し、水酸化マグネシウムとなり、その後空気中の炭酸ガスと反応して塩基性炭酸マグネシウムを形成します。これが土粒子同士の接着をもたらします。セメントも水和反応により硬化していきますので、よく似ています。マグネシウムの自硬性は30~40%てす。残りの60~70%は土壌中の微量金属類と長時間かけて反応し硬化します。硬化すると、水がかかっても硬化体は変化しません。
Q6
質問 土系舗装向きの土はありますか?
A6
回答 ジオベストは、国内の代表的な土質のものを固めることが出来ますが、土の種類によって強度が異なります。つまり、シリカ、アルミナ、鉄等を含有する土(真砂土・火山灰土・黒ぼく土・赤土など)には相性がよく、細粒分のほとんどない砂(川砂・海砂)とは相性がよくありません。しかし、東南アジア産砂は細粒分がほとんどなく硅砂状を呈していますが、強度が出ます。特にラテライトは鉄分が多く含まれているので、真砂土よりも強度が出ました。真砂土だけについていえば、同じ真砂土でも粘性土より砂質土の方が強度が出ます。市販園芸用の真砂土も試してみましたが、相性は抜群に良かったです。
Q7
質問 適切な含水比はどのくらいですか?
A7
回答 含水比の考え方は、コンクリートと一緒です。コンクリートの場合、水セメント比という言い方をします。水セメント比が高いほど強度は低くなります。ジオベストの場合は含水比と言います。水和反応をするだけの水は必要ですが、それ以上の水は強度を低下させます。ジオベストの場合、季節により異なりますが、目標含水比としては、「JIS A 1210 突固めによる土の締固め試験」によって得られた最適含水比よりも数%乾燥側で管理すると良いと思います。土にも依りますが、大体10~12%です。詳しくはこのホームページのブログを参考にしてください。
Q 8
質問 強度はどのくらいですか?
A 8
回答 真砂土舗装の場合、真砂土1に対して、ジオベストを15%配合した場合、一軸圧縮強度は、1.5N以上(材齢10日)、4N~5N(材齢28日)、8.0N(材齢90日)程度の強度になります(当社データ)。
Q 9
質問 雑草の防止も出来るのですか?
A 9
回答 土を固めるので、どの固化材でも防草効果がありますが、ジオベストの場合は、養分を封鎖することで雑草が伸びるのを抑止しています。雑草を枯らすわけではないので、除草剤ではありません。詳しい防草メカニズムは、このホームページのブログに書いておりますので、ご参照願います。
簡単にできる防草対策も、このホームページのブログにアップしました。
Q10
質問 他にどのような利用の方法がありますか?
A10
回答 酸化マグネシウムの特長を活かして、鉛、ヒ素、フッ素、シアン、六価クロム等の重金属類の汚染物質全般の不溶化処理が可能です。
Q11
質問 土の構造物にも使用できますか?
A11
回答 ジオベストは土舗装固化材ですので、もちろん、構造物に使用する土を固めることはできます。ただし、ジオベストは土舗装固化材なので、水分が透水することを前提に作られています。よって、土舗装の考え方で構造物に使用すると、寒冷地では透水した水が凍結による不具合を起こす可能性があります。土系舗装の場合、寒冷地対策として、土の透水性を高めたり、強度アップのために固化材の添加量を増やす工夫をしますが、土の構造物は、強度アップだけでなく、基本的に水を断ち、水が及ばないように撥水(防水)をさせることが耐久性をアップさせます。土の構造物の場合は、土本来のもつ物性を損なわないよう土を強化した上で、含浸性強化材でコーティングをされることをお奨めします。寒冷地では、コンクリートの構造物でも凍害で破損することがあります。
Q12
質問 耐久性はどのくらいですか?
A12
回答 セメント系固化材は、酸性雨により、酸化=劣化しますが、酸化マグネシウム系の場合は、一定の状態を維持するため、強度は持続します。 よって、酸化マグネシウムを目地材として使用した場合、エジプトのピラミッドや万里の長城などのように長い期間、形態を保つことができたという事例もあります。実験では、5年経過すると、目標強度(1.5N/m㎡)に対して、4~5倍以上の強度が得られているケースもあります。しかし、圧縮強度は得られるものの引っ張る力には弱いので、物理的な摩耗を防ぐために定期的に表面硬化剤を撒くなどの対策をされることをお奨めします。
Q13
質問 クラックは起きませんか?
A13
回答
ジオベストは、酸化マグネシウムを使用していますので、時間をかけてゆっくり固まっていきます。よって、クラックは起きにくいのですが、水分量が多過ぎると乾燥収縮でひび割れが発生しやすくなります。適正含水量よりやや少なめにされるとクラックの発生を防げます。
Q14
質問 クラックが起きた場合の対処方法は?
A14
回答
クラックの程度によって対処方法が変わりますが、ジオベストは復元力のある固化材ですので、破損した土舗装も再転圧すれば固まります。圧縮強度試験後、放置し、再度試験を実施した結果、強度の復元が1.5倍になりました。凍害で破損した箇所がいつのまにか消えているということもあります。また、クラック補修材としてジオベストのプレミックス商品であるジオミックスという製品がありますので、クラックに擦り込むことで修復できます。
Q15
質問 土舗装の理想的な厚みは?
A15
回答
土舗装系の表層の厚みの考え方は、アスファルト舗装要領では、加熱アスファルト混合物の場合、3~4㎝、コンクリートの場合7㎝又は10㎝。土地改良設計基準「農道」の加熱アスファルト混合物の場合、4㎝となっておりますが、これらと比べると表面の粗度、団結強度が異なるので、耐久性を考慮して5㎝以上としています。最近は、10㎝の厚みで設計されるケースが多くなっております。
一方、防草の場合は、一年草では5㎝以上、多年草の場合、10㎝以上を基準としています。これは除根が不十分な場合、防草効果が充分に発揮できないことが予想されるからです。
Q1 6
質問 ジオベストの色は?
A 1 6
ジオベストの色は、土の色に対比して白色という表現をしていますが、実は、写真のような色をしており、真っ白ではありません。カラーチャートでいうと、ややbisque19に近い白色、もしくは、ほんのり薄いピンク色がかっています。
ジオベストは、いろんな土と配合して、混ぜる土本来の色に近い色を再現出来ます。実は、ジオベストの添加量は土の量に較べて混ぜる量が少ないなので、あまりジオベストの色に影響されず、本来の土の色に近くなるというのが理由です。とはいえ、真っ白の材料と混合すると、ジオベストの微妙な色に影響されて残念ながら真っ白にはなりません。よって、微妙な色で舗装を希望される場合、事前に試験施工をされることをお勧めします。また、土舗装に色を着けたい場合は、着色料(顔料)を使用してご希望の色に染めることができます。
Q1 7
質問 ジオベストとジオミックスの違いは?
A1 7
ジオベストと自然乾燥させた真砂土をブレンドしたものがジオミックスです。ジオベストは土舗装固化材なので、真砂土などの土と混合する必要があります。混合する場所がない場合、お手軽にご使用いただけるようプレミックス商品として販売しているのが「ジオミックス」です。
Q1
質問 ジオベストの添加量は?
A1
ジオベストの添加量は用途によって異なります。例えば、地盤改良で40kg~/1㎥、グラウンドの土の流失防止・埃対策で80kg/1㎥、防草で1㎡あたり5cmの厚みを処理する場合、添加率は8kg~/1㎡です。土舗装の場合、1㎡あたり5cmの厚みを想定すると、添加率は11.7kg/1㎡が目安です。しかし、強度は、現場の土質や含水比によって変わるので、配合試験をした上で最終的な添加量を決定します。
Q2
質問 施工時に、真砂土の含水比を測定しないといけませんか?
A2
回答 必ず測定しなければならないということはありません。施工方法によって含水比測定をするかどうかが決まります。最適含水比が一番強度が出るので、最適含水比で練混する場合、事前に使用する土の含水比測定が必要になります。山から採れた真砂土は乾燥させない限り水分が含まれています。雨に降られると含水比は多くなりますが、そうでない限り含水比は、10%以下だと思います。使用する土の含水比が7%の場合、3%~5%加水して混練を行います。また、最適含水比で水分調整をすると、ローラで締固めをした時、ローラにくっつかない程度の硬さになります。ローラにこびりつくようだと含水比が多すぎると判断してください。その場合、真砂土を曝気してから使用してください。散水方式で施工する場合は、施工後の散水になりますので、濡れた土でない限り事前に含水比を測定する必要はありません。
Q 3
質問 転圧は、写真にあるハンドガイド式の0.5~0.6tのものを使用するのでしょうか?
A 3
回答 重量の軽い転圧ローラを使用する方が、平坦にしやすく、ローラマークがつきにくいからです。
しかし、施工環境に応じて、搭乗式振動ローラ3~4tでも構いません。むしろ広い面積の場合は、3~4tのものを使う方が十分な転圧が出来ます。締め固め作業は、圧縮強度に大きく影響するので、すぐに開放しなければならない場合は、重量のあるローラでないと十分な締め固めができません。振動させないで締め固めを行い、ローラマークを残さないように、そして、舗装が均一に仕上がるように注意してください。
Q 4
質問 舗装構成を教えてください。
A 4
回答 ジオベストの土系舗装における舗装構成の種類は、大きく分けて左の4つになります。
一番上の「区分Ⅰ」は、広場の舗装構成になります。通常、透水性が悪くなるので路盤は入れませんが、路盤を入れる場合、下地や暗渠排水などで透水性を高めてください。
「区分Ⅱ-1~3」は、園路・遊歩道の舗装構成です。
歩行者のみの歩道の場合は、支持力のある均一な路床になるよう下地転圧を行い、直接表層を舗設するので、路盤を設置する必要がありません。
しかし、自転車が通るなど、支持力をアップさせようとする場合、路盤(C-30)を設置します。
管理車両(4t車)が通行する場合、路盤の厚みは15cmにします。一般的には、切込砕石(C-40)
ですが、10t車の乗入れがある場合は、粒度調整砕石(M-30)を使用します。ただし、寒冷地では、路盤の設置が遮断層になり、凍害・凍上の予防になることがわかっており、歩行者のみの歩道でも路盤を設置した方がいいといえます。
Q 5
質問 ジオベストは透水性舗装ですか?
A 5
回答 ジオベストを使用した土舗装は、透水性舗装です。土には水や空気の空洞があります。また、土の粒子同士を固化材で接着した土舗装にも空隙があり、雨水を地下に浸透させる透水性のある舗装です。歩行者のみの歩道の場合、路盤は必要ありませんが、自転車も通る場合、支持力を高めるために路盤を設置します。路盤の材料は、クラッシャランを使用して雨水が地下に浸透するようにします。再生クラッシャランを使用した場合、セメント系のガラが含まれると、透水機能の低下が懸念されるので出来るだけご使用を控えてください。
しかし、横勾配があり、道幅が狭い場合で、排水性が確保されている場合は路盤材に再生クラッシャランを使用しても構いませんが、透水性のない路盤の上に水溜りが出来ると、土舗装の表面にオーバーフローして溢れたり、水たまりができることがあります。また、土舗装が濡れたままで乾燥しないことで固化不良を起こしたり、路盤の上に溜まった水が凍結して凍害を起こすといった不具合が起きる可能性がありますので注意が必要です。よって、下地に使用する材料の選定はもちろんですが、排水勾配、暗渠排水などで雨水の滞留を防ぐ工夫をしてください。
「土木学会舗装工学論文集 第14巻 2009年12月」にも、C-40の場合は水分を保持すること無く下層へ浸透させるのに対し、 RC-40は水分を保持し、飽和-不飽和透水係水も小さいため下層への浸透が遅くなると書かれています。
しかし、土舗装は透水性舗装とはいっても、勾配がある坂道などでは、表面排水の割合の方が高くなるので、土舗装を計画する時は、透水性舗装の構造以外に、水のコントロールが大切になります。
Q 6
質問 透水性舗装で注意することは?
A 6
回答 一般的にアスファルトやコンクリート舗装は表面排水ですが、土舗装は透水性舗装なので、雨水は地中に流れていきます。よって、排水溝は、表面排水仕様ではなく、透水性舗装対応のU字溝を使用します。水が側溝に流れず滞留すると、凍結膨張で土舗装の破壊を招くことがあります。
Q 7
質問 施工する上で注意することは?
A 7
回答
・ジオベストは水との水和反応により硬化します。よって、水分がないと硬化しませんが、必要以上の水の散水は避けてください。含水比が多いと硬化に時間がかかりますし、強度が落ち、破損の原因となります。適正含水比での施工が一番強度が出ます。梅雨の時期は雨が多いので、常に濡れている状態が続くと硬化にも時間がかかってしまいます。
よって、施工後は、雨を避けるためにシート養生をしてください。乾燥して一度固まれば雨が降っても壊れることはありません。
・ジオベストと真砂土・現地発生土などを混ぜた舗装材をレーキやトンボを使って広げますが、爪のあるレーキを使用すると粗粒部が表面に浮き上がってきます。その浮き上がってきた小石は注意して撤去してください。グラウンドの整備では、地面の凹凸をなくし、搔き混ぜるのはレーキを使用します。そして、均すのは爪のないトンボと役割が決まっています。舗装材の敷き均しには上手に2つの道具を使い分けしてください。
・転圧は、振動ローラや振動コンパクターを使いますが、振動コンパクターを使用すると、乾燥した舗装材が跳ねてうまく転圧できないことがあります。その時は、ベニヤなどを敷いた上から転圧してください。
Q 8
質問 雨天時に施工ができますか??
A 8
回答
雨が降ったあとや、施工後に雨が予想される場合は、施工を避けてください。硬化するまでに雨に降られると固化材が流失して固まらなかったり、固化材が水と一緒に浮いてきて表面に溜まり、白っぽくなることがあります。また、納期に間に合わせなくてはならない場合は、雨を避けるために、施工した場所を必ずブルーシートなどで覆ってください。もちろん、雨の中での作業は厳禁です。水の流入にも気をつけましょう。
Q 9
質問 冬季施工は出来ますか?
A 9
回答
12月~3月までの冬季施工については、地域性を考慮する必要がありますが、凍害の被害を避けるために冬季施工はお奨めしておりません。施工は日平均温度が4℃以下になる時は、凍結から保護し、特に風から防護することが大切です。特に冷え込む場所では、5℃以上に保つ特殊養生をする必要があります。
夜間凍結すると土舗装は透水性舗装ですから、空隙に入った水が凍結し109%膨張します。昼間水は溶けますが、空隙は小さくなりません。そこへさらに新しい水が入ると、夜間凍結で109%膨張するという繰り返しになり、やがて破壊に至ることがあります。また、特に寒い地域では、水の滞留や排水勾配に注意してください。 ホームページのブログにも冬季施工の注意について書いておりますので、参考にしてください。
Q 1 0
質問 ジオベストの施工価格を教えてください。
A 1 0
回答
施工場所・状況・施工方法によって金額が変わりますが、ジオベスト15%の配合で、仕上がり厚5㎝の土舗装の歩掛りは、材工の直工費は、㎡当り4000円~。防草の場合の歩掛りは、㎡当り2500円~になります。施工面積が広くなるほど安くなり、「こんなに安く出来るのですか?」と、びっくりされます。
ジオベストの施工価格は、施工目的による配合比の違いで面積当たりの使用量だけでなく、施工する場所が平地か法面かなど施工のし易さによって労務人数が変わってきます。施工場所や面積によっても、人力施工か機械施工かの施工方法の違いがあり、使用する機械も変えています。歩掛の算出を希望される場合、現地の状況を詳しくお聞きしてからご提示させていただきますので、弊社までお問い合わせください。
Q 1 1
質問 ジオベスト1袋(20kg入り)の価格を教えてください。
A 1 1
回答
NETISには登録当時の価格が載せてありますので、参考になるかと思います。しかし、主成分である酸化マグネシウムは全て輸入しており、円安等で価格が変動しています。特に輸入材レアアースなどと一緒に扱われているので、お問合せいただければ、その都度価格を申し上げておりますので、お問い合わせください。
Q 1 2
質問 ジオベストのすべり抵抗値を教えてください。
A 1 2
回答
舗装に求められる役割として、安全機能があります。その一つであるすべり抵抗性の「すべり抵抗値」は一般に平坦な場所では、BPNで40以上(湿潤状態)が望ましいとされています。(アスファルト舗装要綱・第7章歩行者系道路舗装 7-2歩行者系道路舗装の選定 解説より)
ジオベストのすべり抵抗値は、BPNで59です。
Q 1 3
質問 ジオベストの強度を上げる方法を教えてください。
A 1 3
回答
ジオベストは「土」を固める固化材ですが、その強度は混合する土の種類によって変わるだけでなく、粒度や含水比によっても大きく変化します。例えばローム土などシルト分の多い土は強度が低いのですが、沖縄の赤砂など鉄分が多いと強度が上がってきます。
また、ジオベストの添加量の増加に伴って圧縮強度は比例して大きくなっていきますので、添加量を増やすことが強度をアップする手っ取り早い方法です。
しかし、強度は、含水比の変化に依存する傾向が強く、水が多いと強度も低くなります。よって、適正含水比の前後で混合、強く転圧をすると一番強度を上げることができます。
Q1 4
質問 駐車場の舗装に使用できますか?
A1 4
ジオベストによる舗装は土系舗装(歩行者系道路舗装)なので、頻繁に車の出入りがある駐車場には不向きですが、出来ないというわけではありません。例えば、古民家を改装して商売を始めるとか、景観対策としてアスファルトやコンクリート舗装をしたくないといった場合や、個人宅の駐車場には、切込砕石C-40もしくは、粒度調整砕石M-30で15㎝の路盤を造り、その上の表層にはジオベストとの混合材を5㎝以上の厚みをとるように設計してください。そして施工は、強度を持たせるために、加水を少なくして、十分な転圧を行い、強度をアップさせることが必要です。広い駐車場の場合には、「ポーラメント-BT」を使用した透水性のあるポーラスコンクリート舗装をお奨めします。
Q1 5
質問 透水性はありますか?
A1 5
土舗装(ジオベスト)の透水性(透水係数)を求めるには、JIS A1218 変水位透水試験で行うのが正式ですが、なるべく舗設された現場の状態に近い形での透水性を再現、評価するため、SY簡易型の試験機で透水試験を行った結果、10-2㎝/s ~10-3㎝/sという数値で、清浄な砂の分類域でしたが、真砂土だけの場合、10-4㎝/sという内容でした。真砂土のみの場合、土の中の細粒分が下層に流されて細粒分の層が出来ることから、ジオベストで固めた方が透水性がアップするということがわかります。
よって、ジオベストの透水性は証明されましたが、透水性は、混合する材料や土系舗装の施工方法の影響を受けるので、使用する材料で測定されることをお奨めします。
Q1 6
質問 処分の際、建設廃材になりますか?
A1 6
ジオベストは酸化マグネシウムが主成分の固化材です。酸化マグネシウムの分類は肥料扱いになります。重金属を含まず弱アルカリ性なの で、建設廃材には該当しません。よって、建設廃材ではなく残土として再利用できます。土舗装固化材の中には残土を用いることができないものもありますが、ジオベストは残土を用いてリサイクルで利用することが可能なため、残土処理の必要がなく合理的です。
Q1 7
質問 養生はどのような時に行うのですか?
A1 7
養生はどんなときも必要です。初期養生の時、雨で含水比が増えないようにすることが一番ですが、土舗装の表面だけでなく内部まで均一に硬化されることや夏場の乾燥防止、冬季の凍結防止、強度耐久性の向上のためなどいろいろです。