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土系舗装は、透水性舗装です。
透水性舗装は、左図のように路面に降った雨水が表層から地中まで浸透する舗装をいいます。このため、広場などの雨水流出抑制効果が期待できます。その舗装構成は、歩行者だけが利用する歩道は、左側の舗装構成になります。土系舗装は自然と調和しやすく、景観性を高めることや適度な弾力性があるので、歩行のしやすさがあります。また、土系舗装は、路面温度が上がりにくくヒートアイランド対策にも効果的ですので、このメリットを活かす舗装です。
歩行者のみの歩道の場合、路床を締め固め、水勾配は1.5~2%程度の傾斜を設けます。広場の場合、もう少し勾配角度は低くなり0.2~1%の勾配をつけて、下地転圧を行い、水勾配をつけた上に土系舗装を5㎝以上の均一の厚みで施工します。特に広場は、水たまりができやすいので、路盤を入れないで施工する方が長期的に丈夫できれいに仕上がります。
また、歩行者や自転車、管理車両が通る場合、右側の舗装構成のように、支持力を高めるために透水性のある路盤を1.5~2.0%程度の傾斜をとって入れます。しかし、土系舗装は路面に降った雨が地中まで浸透する舗装構造なので、路盤材にも透水機能が求められます。 よって、路盤材はクラッシャーランのC-30もしくはC-40を使用します。 下地の路床についても透水性がない地質の場合、透水を高めるために、路床にフィルター層として砂などを入れることで透水性を改良することが必要です。しかし、なかなか路床まで改良するのは手間がかかりますし、既存の地質のもので済ませたいという場合、あとでご説明をしますが、排水性舗装のように、路盤の上に水を流して排水させる方法をとります。